そもそも動画をISOファイルにして保存しておくメリットなどあまりないのだが、強いてあげるならば「もう一回焼くとき便利」というところだろうか。自作のビデオをDVDに焼く際にいったんISO化をする人は、ハードディスクにISOファイルがたくさん貯まっていると思う。
PC相手ならばISOファイルをVLCメディアプレーヤーにドラッグ&ドロップすれば観れるのでラクなのだけれど、ISOファイルをAndroidスマホやタブレットで観ようと思うとなかなか大変。というか、タブレットにいちいち保存してから観るなんて非実用的だし、4GB以上もあるデータを上手に扱えるほどAndroidは器用じゃない。
できればネットワーク越しにISOを選んでストリーミング再生できるのが一番なので、その方法を模索していたのだが、できることはできるのだけれど限界もあるようだ。
「ESファイルエクスプローラ」と「KX Player」の組み合わせ
ネットワーク越しに目的のISOまで到達するためにはファイラーが一番使い勝手がいい。ここでは、あまたあるファイラーの中で最も人気の高い「ESファイルエクスプローラ」を選定。
ESファイルエクスプローラでLAN上の共有フォルダを開くと、ISOファイルのアイコンが?マークになっている。このままタップするとISOファイルをダウンロードし始めてしまう。これを回避するためには拡張子を「.iso」から「.iso.mpg」に変える。
拡張子を「.iso.mpg」にしても、PCのVLCメディアプレーヤーにドロップして観る分には支障がない。
拡張子が変わると、ESファイルエクスプローラ上でのアイコン表示も変わる。
これをタップするとプログラム選択のダイアログが開く。
ISOファイルを再生できるAndroidアプリは「KX Player」や「VLC for Android」など数は少ないがいくつかある。その中で再生できるアプリを選択して使うようにすればいいのだが、最も無難なのが「KX Player」。
<公式サイト>
[browser-shot url=”https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cloudsiva.V&hl=ja” width=”300″]
ISOファイルを再生するにあたっては、アプリによっては音声が出なかったり、映像が出なかったりと、トラブルだらけ。最も困るのはメニュー画面から動けない場合と、音声が変えられない場合。普通のホームビデオなら字幕も多重音声もないので問題ないが、メニューを作ってしまったり音声を二重にしてしまった場合は切り替えが難しい。(切り替えができるアプリもあるが動作しないことの方が多い。)
どうしても手持ちのISOファイルをAndroidで観られるようにしたい、という強い希望がある場合は、DVD Shrinkなどを使ってメニューを除去したり、音声を日本語だけにしたりするしかない。このあたりが現段階では限界なのかもしれない。
調べればまだあるかもね、だけれど。
しかし、動画をスマホやタブレットで観ようとしたらローカルでいろいろと苦労をするのが嫌ならば、やはりクラウドサービスを利用するのが一番楽なのかも・・・。とにかく今回は、大量に保管しているISOファイルをどうにかしたくてトライしてみた。