フレッツ光が2025年4月に値上げしたため、どこかの光コラボレーションに乗り換えようと検討していたのだけれど、どうせならモバイルとセット割が効く事業者を選びたい。我が家の場合は「IIJmio ひかり」または「楽天ひかり」になる。
テザリング用のahamoをIIJmioに変えて、ついでにセット販売で安かった「moto g66j 5G」をお迎えした流れで、どうせなら光回線もIIJmioひかりにしてしまおうかとも考えたのだが、楽天ひかりの「最強おうちプログラム」なるものの魅力もすさまじい。
光回線の乗り換えをしたので、その具体的な手順や注意点などをまとめてみました。
目次
- 1 NTTフレッツ光はやっぱり高い!
- 2 乗り換え候補①IIJmioひかり・・・実質4,796円
- 3 乗り換え候補②楽天ひかり・・・実質4,280円
- 4 IIJmioひかりの注意点
- 5 楽天ひかりの注意点
- 6 検討の末、楽天ひかりに決定
- 7 切り替えのタイミング
- 8 楽天ひかりの手続きを開始(7月20日)
- 9 開通通知書が郵送で到着(7月28日)
- 10 開通日の作業は設定変更だけ(8月13日 朝)
- 11 プロバイダの解約は?
- 12 フレッツ光と楽天ひかり(いずれもIPv4)の速度比較
- 13 IPv6が開通(8月15日?)
- 14 結論:楽天ひかりへの乗り換えに大満足!
- 15 追記:Rakuten Casaのルーターも使える
NTTフレッツ光はやっぱり高い!
2024年の「にねん割」廃止以降、NTTフレッツ光の支払いが高く感じてしょうがない。実質的には月額が770円上がっただけなのだけれど、今年に入ってからずっと乗り換えたいと思い続けてきた。
我が家で現在利用している構成はこちら。
フレッツ光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ 5,940円
プロバイダー(BB.Excite/PPPoE接続) 550円
________
Total 5,940円+550円=6,490円
(戸建て・1ギガ、ひかり電話なし、機器レンタル無し)
この月額料金を安くしたければ、光コラボレーション事業者を選べばいい。回線速度は遅くなる可能性があるけれど、それは覚悟の上だ。
というわけでいろいろ調べたのだが、やはりモバイルとのセット割がある「IIJmio ひかり」または「楽天ひかり」の2択となった。
乗り換え候補①IIJmioひかり・・・実質4,796円
「IIJmioひかり 1ギガ」は通常月額が5,456円だが、モバイル契約と抱き合わせすることで毎月660円が割引になる。
通常料金:月額5,456円
mio割:-660円
トータル月額:税込4,796円
(戸建て・1ギガ、ひかり電話なし、機器レンタル無し)
ちなみに「IIJmioひかり 10ギガ」の場合
通常料金:月額6,380円
mio割:-660円
トータル月額:税込5,720円
(戸建て・10ギガ、ひかり電話なし、機器レンタル無し)
ただし我が家のルーター「IODATA WN-DEAX1800GRW」は10ギガ対応ではないので、上記の場合レンタルするか買い替えるかしないとダメ。まあそもそも10ギガは一部エリアしかサポートしていないので、僻地にある我が家では無理のようだ。
なお、IIJmioひかりはIPv6オプションが無料で使える。これまで使ってきたBB.exciteはPPPoE接続プラン(IPv4)だったので、IPv6には憧れがある。
乗り換え候補②楽天ひかり・・・実質4,280円
楽天ひかりの通常月額は5,280円(ファミリープラン[戸建]の場合)で、IIJmioひかりの基本月額5,456円よりも安い。しかも「最強おうちプログラム」というキャンペーンがあり、楽天モバイルとのセットで毎月1,000ポイントもらえる。実質月額は4,280円になる。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」(通常価格:税込1,078円)の料金分がほぼポイント還元されるのだから、これはかなり魅力的なセット割だ。
楽天ひかりもIIJmioひかりと同様、IPv6オプションが無料で使える。
また、無料のメールアドレスが最大10個作れるのもうれしい。
IIJmioひかりの注意点
事前に調べたところ、IIJmioひかりを利用する場合の注意点は次の通り。
・IIJmioひかりは初めの2年間だけ縛りがある。利用開始日から24ヶ月以内に解約した場合、3,000円の違約金がかかる。2年経過後は縛りなし。
・IPoEオプションは無料。ただしIPoEオプションを利用するにはIPoE対応のルーターじゃなきゃダメ。
・メールアドレスはもらえない。
2年縛りが最初の2年間だけ、というのは悪くないと思う。
楽天ひかりの注意点
楽天ひかりを利用する場合の注意点は次の通り。
・楽天ひかりは2年縛り。契約期間は2年ごとに更新され、途中解約は契約解除料が発生する。
・「最強おうちプログラム」でもらえる期間限定ポイントの有効期限は”ポイント進呈日を含めて6カ月”となっている。
・IPoEオプションは無料。ただしIPoEオプションを利用するにはIPoE対応のルーターじゃなきゃダメ。
もらえる楽天ポイントは期間限定ポイントなので有効期限がある。楽天市場で買い物をする人や、実店舗で楽天ペイや楽天Edyを使って支払いをする人なら使い道には困らないと思うけれど、使い忘れて有効期限を切らしてしまったらポイント還元の意味がない。
2年縛りなので、切りの良いタイミング以外の解約には解約手数料が発生する。11,000円ぐらいらしい。
検討の末、楽天ひかりに決定
どちらにしようかといろいろ調べた結果、とりあえず今回は「楽天ひかり」でいくことにした。ずっと2年縛りなので覚悟が必要だ。
楽天モバイルを2年以内に手放すことはなさそうなので、抱き合わせで1000ポイントもらうことにする。
IIJmioひかりも魅力的なのだけれど、私の場合はのちのち楽天モバイルを解約する確率よりIIJmioを解約する確率の方が高そうなので、楽天ひかりに軍配が上がった。
切り替えのタイミング
NTTのフレッツ光の「にねん割」という縛りは2024年に廃止されたため、いつ解約しても違約金が発生することはない。でも解約月の支払いは日割り計算にはならないので、そこは念頭に置いておく。
IIJmioひかりの利用開始月の支払いは日割りになるので気にする必要はない。
楽天ひかりに至っては、日割り計算を行わず初月が無料となる。これすごい!
楽天ひかりの手続きを開始(7月20日)
NTTフレッツ光の「転用のお手続き」のサイトで『転用承諾番号』を受け取り、15日以内に光コラボレーション事業者への申し込み手続きを行う決まりになっている。
『転用承諾番号』をもらったらとりあえずハードコピーをとっておいた。すぐに申し込むのであればコピペすれば済むが、日を開けるのなら念のためコピーは必要。
この転用承諾番号を用いて、楽天ひかりの回線手続きを7月20日に行った。
WEBの記述によると、工事が発生する場合は電話がかかってくるそうだが、転用の場合原則工事が発生しないので連絡は来ないらしい。その場合は「切り替え日お知らせメール」が申し込みの1~3日後に送付されるだけ。
また、申し込みから1週間ほどで「開通通知書(契約内容およびアカウントのお知らせ)」が郵送されてくるとのこと。
で、私の場合はNTTのWEBに登録されている住所が、入力欄の関係でフル表記になっていなかったため、携帯電話に確認のための連絡がきた。でもその電話を取れなかったのでメールが来た。「連絡が取れていないから工事が未手配です。電話連絡ができる日時を指定するか、無料ダイヤルに自分で電話してね」みたいな内容だったので、自分で0120に掛けた。結果的にこれが一番早かったように思う。
その電話ごしに開通日が決まった。最短でも8月13日だった。申し込みが7月20日だったので7月末には切り替わると思っていたのだが、意外に時間がかかる。夏休みは混んでいるのかもしれない。
開通日の1週間前くらいには開通通知書が郵送されてくるので、開通日にルーターの設定画面でIDとパスワードを入力してください、とのこと。いろいろ根掘り葉掘り聞いてみたところ、IPv6(クロスパス)の方は開通日に間に合わず、数日後になるそう。IPV4接続はIDとパスワードをルーターに設定する必要があるが、IPV6接続の場合は自動認識だから必要ないそうだ。
IPV6が使えるようになったらメールで通知が来るらしい。
開通通知書が郵送で到着(7月28日)
そうこうしていると、7月28日に早々に開通通知書が郵送されてきた。開通予定日の2週間前だ。
IPv4接続用のIDとパスワードが記載されている。これさえあれば安心して開通日を迎えられる。
楽天ブロードバンドのメンバーズステーションのユーザーIDとパスワードも記載されていたので、利用に先駆けて会員ページにログインできるようになった。
ログインしてみると、無料のメールアドレスを10個登録できるみたいなのでさっそく登録。無料で使えるIPv6接続(IPoE)はすでに利用中という表示になっていた。
ただし、申し込みボタンを押してみると「お手続き中」という表示になるので、手続きはこれからなのだろう。
メール登録画面で行うことはメールアドレスの登録のみ。パスワードはメンバーズステーション用のパスワードが自動で設定される。
開通日の作業は設定変更だけ(8月13日 朝)
なんだかんだで8月13日を迎えた。早朝にルーター(WN-DEAX1800GRW)のPPPoE接続設定を変更して再起動するだけであっさりつながった。ONUの再起動は必要なし。
プロバイダの解約は?
NTTフレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えでは、フレッツ光の解約手続きは基本的に不要だ。楽天ひかりはフレッツ光回線を利用した光コラボレーションサービスのため、転用(または事業者変更)という手続きで乗り換えが完了した時点で、フレッツ光の解約手続きは楽天ひかりによって自動的に行われる。
ただし、NTTフレッツ光を解約しても使用していたプロバイダは解約されない。プロバイダの解約はボタン一つでできるが、解約した瞬間からネットがつながらなくなるので、NTTフレッツ光から光コラボレーション事業者に切り替わってから解約するべし。通常は日割り計算はしない。
楽天ひかりの場合、「楽天ブロードバンド」というプロバイダが回線とセットになっているのでシンプルだ。
私がフレッツ光で利用していたプロバイダはBB.Excite。楽天ひかりの開通を確認したのちに解約手続きをした。
プロバイダによって異なる部分だと思うが、BB.Exciteの場合は最終請求が解約月の翌々月。解約事務手数料等は無し。オプションサービスは別途解約手続きが必要とのこと。
フレッツ光と楽天ひかり(いずれもIPv4)の速度比較
ひとまずこれで我が家のインターネット回線はフレッツ光&BB.Exciteから楽天ひかりに変わった。
これまでのフレッツ光の回線速度はこんな感じだった。
住んでいるところが田舎・山奥だからとか、プロバイダーがBB.Exciteだからとか、ルーターがセカストで1,500円で買ってきた中古の「IODATA WN-DEAX1800GRW」だからとか原因はいろいろあると思うけれど、県内の光回線の平均と比べると4分の1ぐらいだ。週末の夜は極端に遅くなることもたびたびあった。
対して楽天ひかりのIPv4はというと、こんな感じ。
地域全体の光回線の平均値と比較するとまだまだ遅いのだが、月額料金を下げても速度がある程度維持できるのはありがたい。最悪は速度低下も覚悟していたので、十分満足だ。IPv6接続が使えるようになったらより速くなるのだろうか。
IPv6が開通(8月15日?)
8月15日ごろになって気づいたのだが、いつの間にかIPv6が使えるようになっていた。楽天ブロードバンドの契約画面内で「IPv6接続(IPoE)」が”利用中”になったことで気づいた。
IPv6の開通を知らせるメールは今のところ来ていない。
ともあれ、さっそくルーター設定を「IPv6接続(IPoE)」に切り替えようと思い、その前に回線速度を測って気づいた。どうやら自動的に接続設定が変わっていたらしい。
みんそくのこれまでの測定結果は次のようなものだった。
IPv6が使えるようになった現在は下図のようになっている。
ルーターの設定画面をのぞいてみたが、いつの間にか自動接続になっていた。思い返せばどこかのタイミングで「IPv6になったら自動で切り替わります」みたいなメッセージを目にした気がする。IPv6接続とはそういうものなのか。
IPv4開通後、2日ほどでIPv6に切り替わったことになる。思っていたより全然早くて、しかも手間いらず。0120に掛けた時にこちらから質問しなければIPv6の説明が省略されかけていた理由は、説明の必要がなかったからだと納得。
結論:楽天ひかりへの乗り換えに大満足!
フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは、結果的に満足のいくものだった。IPv4の回線速度は乗り換え前より若干速くなり、月額料金は6,490円⇒4,280円で、2,210円のコスト削減となった。
IPv6がオプション料金なしで使えることも大きい。
IPv4での開通当初はJitterやPingの値が高めだったが、IPv6になってからはあまり気にならない数値となっている。
今回は申し込みから25日ほどでの開通となった。時期やキャンペーン状況等によって異なると思うが、乗り換えには日数がかかる可能性があるのでその点を考慮して申し込む必要がありそうだ。
追記:Rakuten Casaのルーターも使える
我が家では以前より、楽天モバイルが無料で貸し出している自宅用のフェムトセル(ミニ基地局のようなもの)を利用していた。我が家で借りている機器は無線LANルーター機能を搭載した「Rakuten Casa 6」というやつで、楽天ひかりの回線でのみルーター機能が使えるというシロモノ。
NTTフレッツの時にはルーター直下につないでアクセスポイントモードで使用していたが、今回楽天ひかりに乗り換えたことでRakuten Casa 6のみでの運用も可能となった。
今のところルーターはWN-DEAX1800GRWで事足りているためCasa6のルーター機能は使っていないが、Casa6のほうがルーターとして高機能ならば単体運用もありかもしれない。ただ、Casa6のスペックは公式では非公開のため運用テスト・比較が必要。