メタボだとかロコモだとか、毎日のようにテレビで特集が組まれるようになって随分になる。最近はそれに加えて「認知症予防」だとか「腸内フローラ」だとかを扱う番組も増えていて、我々も知識だけは豊富になってきている。でも、どの番組も必ず最後に「適度な運動が大切」って話が出てきて、「やっぱりね~」みたいな感じで終わっちゃったりして。日常生活の中に適度な運動を取り入れるのは、なかなかできることではない。
毎日やる運動を何か決めて、それをやったかやらないかで自己評価するのが最も簡単な方法なのだけれど、それを実行している人は存外少ない。だからいつまでたっても情報ロンダリングが続き、定期的に同じような番組が流れるのだ。
「適度な運動」をホンキで導入したければ、数値化して記録していくしかない。せっかくスマホがあるんだから、運動不足になる使い方ばかりしていないで、身体に運動させるような用途にも活用させよう。
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心拍数で運動強度を測るEPSON「PULSENSE」
腕に装着するブレスレット型の心拍計測器。心拍数だけなのでピンとこないかもしれないが、一日の心拍数をロギングすることで運動量や消費カロリー、睡眠時間などがわかる。これは一見大したことではないように思えるが、運動などというのは結局のところ、心拍数の高まりなのであって、移動距離や歩数だけで推測することはできないってこと。同じ距離を歩いても人によって効果に違いがあるのは、心拍に個人差があるためだ。
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スマホ経由でデータを専用サイトに記録・蓄積することができる。iPhoneにもAndroidにも対応。エプソンのサイトでは「PULSENSE View」シミュレーターを試すことができるので、実際に画面操作を疑似体験してみよう。
医療分野に役立つAppleの「ResearchKit」
アップルが医療機関とタイアップして開発した新システム「ResearchKit」は、喘息、乳がん、循環器疾患、糖尿病、パーキンソン病といった疾患ごとに用意されたアプリの指示に従って簡単な運動をしたり、質問に答えたりすることで、ユーザーの個人データを収集し、それぞれの疾病に関する研究機関に直接送られて治療研究に役立てられるという新しい試み。これからの医療の進むべき姿として期待されている。
「ResearchKit」はアップルがリリースしてから24時間で1万1000人のiPhoneユーザーが登録したとか。しかもこのユーザーから有効な運動データが提供されれば、実に50カ所の医療機関が1年で収集するデータを、短時間で手に入れることができるとのこと。
GPS内蔵の健康管理ブレスレット「HTC Grip」
加速度センサー・ジャイロセンサー・コンパス・照度センサー・GPSを内蔵しているリストバンド型ウェアラブル端末。歩数・移動距離・消費カロリー・睡眠時間などが計測でき、スマホアプリと連携してデータ解析をすることができる。
とても魅力的なギアだが、残念ながら今のところアメリカでしか販売されていない。日本の代理店の登場が待たれる。
カロリー摂取量を測る驚異のウェアラブル端末「GoBe」
腕に装着するだけでカロリー摂取量を計測してしまうギアが「GoBe」。消費カロリーや心拍数も測れるので、健康管理用のアイテムとしてかなり期待されている。
パルスセンサー・インピーダンスセンサー・加速度計が内蔵されており、低周波信号を送り体内のグルコース濃度を検出してカロリー摂取量を測定しているとのこと。なんだかものすごく未来臭のする健康アイテムだ。Bluetooth経由でスマートフォンと連携し、データの管理をすることができる。
スマホ+αでいろいろできるのが未来型の健康管理。これからはどこまで自己管理できるかで差がついてくる時代が、日本にも本格的にやってくる。ちょっとがんばってみようや。