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iPhoneやAndroid端末を使って”スマホでおサイフケータイ”の快適生活がしたいなあと思った時に調べたこと

電子マネーだのクレジットカードだの、複数のカードを持ち歩くはめになっている私は、スマートフォン1つで何でも済めば楽なんだけど、と常々思っている。でも”スマホでおサイフケータイ”と一口で言っても、まだまだいろいろと複雑な事情があって難しいらしい。調べてみたら現段階ではこんなことになっていた。


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iPhoneで”おサイフケータイ”

我が家はずっとAndroidオンリーで暮らしてきたのだが、ツレが「iPhoneを使って”おサイフケータイ”がしたい」と言い出したため、近々iPhoneを購入する予定。でも大手キャリア経由で持つ気が更々ないため、SIMフリーのiPhoneを購入するところから始めるわけで、導入コストはかなり高くつく。

近頃は欲しいものが次々と登場するので、スマホにばかりお金をかけているわけにいかない。iPhoneも当然ながら最新モデルが欲しいところなのだけれど、iPhone6のSIMフリー版など9万円近くもするので、もったいなくて購入に踏み切れない。

→アップルストアの「iPhone6」価格

Felica機能が内蔵されていないiPhoneで”おサイフケータイ”を実現するためには、ドコモが2014年10月から販売を開始した「おサイフケータイジャケット01」の利用が必須。「おサイフケータイジャケット01」が対応しているのはiPhone5以上。

正確に言うと、

・iPhone 6
・iPhone 6 Plus
・iPhone 5s
・iPhone 5c
・iPad Air 2
・iPad Air
・iPad mini 3
・iPad mini 2

の8種類。

ところが、この「おサイフケータイジャケット01」をiPhoneと一体化させるための「おサイフケータイジャケット01専用ジャケット」がiPhone6用とiPhone5s用しか販売されていない。そのため、実質的にはiPhone6とiPhone5sの2択となる。

→おサイフケータイジャケット 01(ドコモ公式)

しかしながら、この「おサイフケータイジャケット01」を使えば何でもできるようになるというわけではない。

「おサイフケータイジャケット01」はBluetooth接続でiPhone本体と通信するので、専用アプリを使えば電子マネーのチャージもスマホだけで出来るようになる便利なデバイス。一回の充電で2.5か月動くという触れ込みで、まさに”おサイフケータイ”化の救世主なのだけれど、今のところ対応している電子マネーサービスは次の4つ。

・iD
・QUICPay
・ANA スキップサービス
・ヨドバシカメラ ゴールドポイントカード

今後対応予定のサービスは「楽天Edy」「ローソンモバイルPonta」とされているが、時期は未定とのこと。

「QUICPay」を常用する人には実用価値があるけれど、「楽天Edy」派は対応待ちというところか。

ちなみに、iDを登録するにはドコモとの「SPモード」契約が必須であるため、ドコモ正規ユーザーなら問題ないけれどMVNOユーザーは利用不可ってことになる。iDはドコモが運営しているサービスだからこれは仕方ないね。

なお、楽天Edyがスマホだけでチャージできるようになるデバイスもある。SONYが2013年に発売を開始したiPhone向けの非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(パソリ) 「RC-S390」がそれ。

これもBluetooth接続なので、オンライン上でEdyチャージが可能になるとのこと。

Suica、nanaco、WAONは残高や利用履歴の照会だけできる。

→iPhone / iPadで電子マネーの残高・利用履歴を確認できる
非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi®(パソリ) 「RC-S390」を発売

余談だが、最近注目されているau版のMVNOサービス「mineo」を使うとau版のiPhone5sとか5cとかで格安SIMライフが送れるそうだが、iOS7のまま使わなければダメだとか、テザリングができないとか、用途によって向き不向きがあるらしい。

→「mineo」動作確認機種一覧

Androidスマホで”おサイフケータイ”

Androidスマートフォンで”おサイフケータイ”を実現させるのは、iPhoneと比べると敷居が低い。特にMVNOユーザーにとっての大きな希望である「Xperia J1 Compact」が最近登場したので、期待度倍増だ。

→So-net PLAY SIM 対応スマートフォン Xperia™ J1 Compact(公式)

「Xperia J1 Compact」はSIMフリーのAndroidスマホとしては初のFelica内蔵スマートフォンで、「おサイフケータイ」完全対応をウリにしている。本体価格5万4800円(税抜)で、販売は4月20日から。

今のところ「So-net PLAY SIM」との抱き合わせでしか購入できないようだけれど、「So-net PLAY SIM」は月額1480円で通信4GB付きというかなりリーズナブルな条件なので、おサイフケータイ機能が目当てで乗り換えるMVNOユーザーも多いのではないかと。

SIMフリー端末以外の選択肢では、市場にあまた出回っている”白ロム”に手を出すという方法がある。

”白ロム”は正規キャリアが発売したスマホ本体が市場に出回ったもので、SIMカードを挿していないドコモ・au・ソフトバンク端末、ということになる。このうち、ドコモ製の白ロムはドコモ回線をレンタルして運営しているMVNOサービスならば、格安SIMを挿して利用することができる。

ソフトバンクやauの白ロムも格安SIMが使える機種や方法もあるが、手間をかけずに使いたいならばドコモ機種を選択した方がいい。

今後の展開が期待されるもの

スマホの技術革新は日進月歩だが、日本特有のFelica方式が世界的に日の目を見ることはまずない。なので、近年はFelicaがNFCに歩み寄ったり、次世代の技術として注目されている「HCE」との融合を図った「HCE-F」などへの移行が図られている。

SONYに言わせれば、2020年の東京オリンピックで外国人観光客が大挙して押し寄せた時に、海外の標準規格であるNFCがほとんど(全く)使えない状況では何とも恰好がつかないというわけだ。

→FeliCa非搭載の海外スマホでもおサイフが利用できる『HCE-F』とは?

Felicaと違ってNFCならばほとんどのAndroidスマホに搭載されているし、AppleでもiPhone6から採用されたので、これからのiPhoneならば恐らく問題はない。ましてやハードウェアに依存しないでセキュアデータをやりとりできる技術であるHCEであれば、”おサイフケータイ”という観点でのスマホ選びも、苦労しなくなるのだ。


”スマホでおサイフケータイ”といっても、まだ用途も種類も限られているのが現状。iPhoneかAndroidか、あるいはEdy優先かiDかQUICPayか・・・優先するものによって選択が変わってくる。

首都圏では恐らくsuicaと一緒に何らかの電子マネーを1つ使えれば生活上困らないと思われる。残念ながらモバイルsuicaが使いたければ今のところはAndroidスマホを選択するしかないが、そこはiPhoneのケースにオートチャージ設定したMy Suicaを仕込んで使う方法で凌ぐ方法もある。いろいろ欲張らないで使用頻度の高い電子マネーに絞って固め打ちするようにすれば、現時点でも”スマホでおサイフケータイ”の道はあるようだ。

→オートチャージのご利用方法~Suica定期券やMy Suica等で~

というわけで、iPhone6の白ロムでも買って、今使ってるOCNモバイルONEを流用して使うことにしようかなあ、と。でも秋にはiPhone7が出るとかいう噂だし、今買ったらダメなような気もするし・・・。もう少し悩んでいればすぐ秋になるかもしれない。

この記事の執筆者:おき兄(おきにい)
PCで遊び続けて数十年。ガジェット好き。マザーボードに美しさを感じる系の人。子供の頃からいろいろなものを組み立てたり壊したりしてました。最近はVR/MR的な世界に傾倒しつつあります。
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