具体的には「SmartDeblur」「くっきりんこ4」「Easy Photo Unblur」「Vance AI Image Sharpener」「Focos」の5つを挙げています。
千載一遇のシャッターチャンスをモノに出来ず、なんとなく残念な写真になってしまったという経験は誰にでもあると思う。
野鳥観察にハマっていた頃、ピントが合ってなくて悔しい思いをしたことがいっぱいあった。被写体がすぐに飛んで行ってしまうので、なかなかプロのような会心の1枚が撮れない。そりゃそうだ、アマチュアなんだから。
そんな時に「アプリで修正すればなんとかなる」と聞いた。それで、いろいろ試してみた。
ピンぼけ気味の写真やちょっとブレ気味の写真を補正してくれそうなアプリは『NeuronDoubler』『SmillaEnlarger』『PixelMaster』などいろいろある。
そんな中で使い勝手的に良さそうな、というかズボラ的観点からワンクリックで絶大な効果が得られるような感じのおススメアプリを4つ選んだ。
ここでかんたんに紹介しようと思う。
目次
『SmartDeblur』(試用版)
『SmartDeblur』はシェアウエアなので、試用中は加工した画像に透かしロゴが入る。でも、写真補正アプリの効果を知るには最も適したアプリと言える。
「ブレ」と「ピンボケ」をそれぞれ微調整しながら補正することができるのだけれど、手っ取り早く補正したければ、
②「積極的に検出」にチェックを入れ、「ブレの解析」ボタンをクリックする。
それだけでいい。
ちなみに検出範囲を指定しないで解析すると時間がかかってしまうので、クッキリさせたい部分を範囲指定してから行った方がよさそう。修正が完了したら、保存しておしまい。
たったこれだけの操作で、ボケ気味だった写真が見違えるほど引き締まる。
ヤマセミもカワセミもなんとかなった。とってもうれしい。素人がこの子たちを撮るのはそれなりに大変なのだ。
SmartDeblurのダウンロードは公式サイトから。
『くっきりんこ4』(フリー版)
『くっきりんこ4』のフリー版は、有料版のピント補正機能だけを抽出したアプリなのだが、写真を鮮明化するには十分な効果が期待できる。
機能が限定的なので、逆にシンプルで使い勝手が良かったりする。ほとんど選択の必要なし、といった感じの判りやすさ。まさにワンクリックで済むのはズボラ向け。
拡大表示を見ながら「強度」と「効果」のゲージで調整するだけなので、ある程度の見切りというか感覚的に判断するようなところがある。
が、何となくやっても十分な効果があるので驚きだ。
拡大された画像が多少荒く見えるぐらいの方が、元のサイズに戻した時のクッキリ感が高い。
ダウンロードはベクターから。
有料版の『くっきりんこ4』はさらに高機能で、色や光の修正や美肌などの補正ができる。詳細は公式サイトから。
ちなみに野鳥の写真はフィールドスコープとスマホを組み合わせて撮るのが楽しい。
『Easy Photo Unblur』(試用版)
「Easy Photo Unblur」も有料ソフトの試用版がある。30日間試せるけれど、購入しないと修正画像の保存ができない。
アプリの使い勝手はとても良い。っていうか、「実行」と書いてあるボタンを一つクリックするだけ。
水槽の中にいたカクレクマノミも、ピンボケ写真からまあまあ見られる写真へと昇格した。
もちろん、細かな調整も可能。いろいろ試すといいかも。
ボケボケの写真が使える写真に早変わり。これはお金を払ってもいいアプリだ。
オンラインサービス「Vance AI Image Sharpener」もあり
「Vance AI Image Sharpener」はAIが画像を自動で処理してくれるという、最近流行り始めたタイプの画像処理サービスだ。
有料サービスなのだけれど無料枠で試させてくれるので気軽に使ってみた。
⇒「Vance AI Image Sharpener」(公式)
オンラインサービスなのでブラウザー経由で画像をアップロードして処理してもらう。
多少の調整ができるようだけれど、デフォルトのままでGO。
補正が完了してからダウンロードして、ちょっと拡大して比べてみた。
これが補正前。
そしてこれが補正後。
なるほど。全然違う。
ぼさーっとした毛並みのカワセミが、かなり鮮明になった。眼の輝きがよみがえる。
「Vance AI Image Sharpener」のAIがどのような難しい処理をしているのか、素人の私には全く想像もつかない。でもいい仕事してくれてることだけは確かだと思う。
iPhoneでは撮ってからピント合わせも可能
スマホで写真を撮ることも多いと思うけれど、iPhone向けのピンボケ修正アプリにはあまり良いものが無い。
なので、撮影してからピント合わせのできるカメラアプリ『focos』がおすすめ。
『focos』で撮影した画像は、後からフォーカスしたい部分をタップすることでピントの修正やぼかしの強調ができる。
たとえば下のような写真。撮影した後で手前をタップすれば花に、奥をタップすれば建物にピントが合う。あとから何度でも修正が可能。
下も同じ。複数の深度データを保存しているので、段階的にピントを合わせることができる。
なお当然ではあるが、このアプリで撮った写真でなければ修正できない。持ち込み写真では深度データが無いので無理。
iPhoneで撮るときは、全部この『focos』で撮りたくなってしまう。そのうち標準カメラにこの機能が付きそうな気もする。
なお、最新のiPhoneなら標準機能で同じことができるっぽいのだけれど・・・。
Galaxyならギャラリーアプリで鮮明化が可能
Galaxy S10~S22のギャラリーアプリは鮮明化機能がついていて、とても便利。ギャラリーから鉛筆アイコンで編集画面に移り、鮮明化アイコンを押すだけ。
デジタルズームで月を撮ってみたけれど、ピントが限界でピンボケ気味。
Galaxy標準の編集アプリで鮮明化してみると、けっこうクッキリするから驚き。
過去に撮った写真の鮮明化もできる。写真によっては劇的に生まれ変わるのでおすすめ。
まとめ
くっきりした写真は、くっきりする前とは全然別物だ。くっきり撮れていなくて残念な写真は、ピンボケ修正アプリでどんどん直してしまおう。
一度鮮明に補正された方を見てしまうともうダメだ。ボケた世界には戻れなくなる。
今までの失敗写真を全部修正してしまいたくなる補正アプリの威力はとにかく絶大だったりする。ちょっと試しに使ってみては?
とっても便利で、何よりうれしい。
なお、スマホで修正したい場合はこちらの記事を参考にして下さい。