複数のクラウドストレージサービスを同時に開くことのできるクラウド統合ツールはいくつかある。でも、右欄にDropbox、左欄にOneDriveを開いてドラッグ&ドロップでデータを自在に渡すことができる使い勝手の良いファイラーは、今のところ「Air Explorer」しかないかもしれない。しかもローカルファイルも普通に扱えるので、標準のExplorerの代用品としても十分使えるので、よくありがちな”普段使いの効かない専用ツール”という感じがしないのがいい。また、左右欄ともに、タブでストレージを切り替えられるので、データの移動やコピーがとてもやりやすい。
使い勝手の良いファイラー
Air Explorerのインターフェースはこんな感じ。左右欄にそれぞれ好きなストレージを開くことができる。
左右の上部にはタブがあり、+ボタンで増やしていけるので、複数のクラウドサービスを開いて操作する際にもわかりやすい。
扱えるクラウドストレージは今のところ下記のサービスに限られている。
左右2面表示が必要ないという人は、表示設定で1画面に変更することも可能だ。
隠し属性の表示もオプションで設定できる。Windowsの標準ファイラーの代替品としても十分に通用する機能性の高いファイラーだ。
同期ツールとしても使える
Air Explorerは、クラウドストレージを利用する際に必須となる同期機能もしっかり持っている。
同期の方法も、ミラー更新や双方向以外にもカスタマイズすることができるので、用途に応じた繊細な更新ができる。
Pro版ならセキュリティ対策も
クラウドサービスを利用するアプリだけに、セキュリティ面の不安を感じる人もいるだろう。Air ExplorerのPro版にはオプションで「起動時にパスワード入力を求める」という設定ができるので、その点も安心だ。残念ながら無料のベーシック版にはこの機能はない。
またPro版の場合、クラウドにアップロードする際の暗号化にも対応している。さらに、同一のクラウドサービスでの複数アカウントにも対応。価格は19ドルとリーズナブルだ。(1年限定版は12ドル)
無料版でも十分使える「Air Explorer」。私は複数アカウントでDropboxなどを利用しているので、19ドルならPro版を買ってしまいたくなった。
クラウドストレージを渡り歩いているユーザーにはぜひおすすめしたい便利ツールだ。