スローモーション撮影もタイムラプスも、HDRまでもが標準仕様になっていく、進化の止まらないiPhone。でもiPhoneならではのアプリは次から次へ出てくるもので、この「Seene」もかなりハマるアプリだ。旅行に行ったときなど、何でもこれで撮ってみたくなってしまう。
「Seene」は疑似3D写真を簡単に撮ることができるアプリ。個のアプリで撮影した画像はiPhoneの向きを変えると見える角度も変化するので、昔からある立地写真の手法である”レンチキュラー”をもっとリアルにした感じの3Dっぽい映像を楽しむことができる。言うなればトイカメラ的なアプリなのだが、作品が公開サイトで共有できる上に、プログなどに貼り付けることも可能なので、楽しみ方が広がった感じ。
EMBEDコードを取得して貼り付けてみたものがこちら。
PCで見るとグリグリと勝手に動いて見えるはず。スマホで見た場合は、スマホの向きを上下左右に変えると画像も動いて見える。うまく動かないスマホやブラウザの場合は、画像をスワイプして動かす。
この「Seene」というアプリ、基本的に使い方はシンプルで簡単なのだが、被写体に応じて上手に撮影するのがなかなか難しい。
被写体にピントを合わせて、シャッターボタンを押し、被写体を中心にとらえらままその周りを少しずつ回るように移動させていくだけ。
移動させる距離は被写体までの距離が遠いほど長くなる。近い被写体の場合、移動距離はかなり短い。ほんのちょっと動かすだけ、というイメージだ。中央に表示される緑色の円がゲージ代わりになっており、ゲージがいっぱいになるまで移動させるのだが、これが結構難しい。
中心が被写体からずれると、仕上がりがどうしても「残像」っぽくなってしまい、きれいに3D動作をしてくれない。まあ処理の性質上、どうしても残像やゆがみは発生してしまうのだが、できるだけ中心がぶれないように動かすのがコツのようだ。
仕上げはフィルター処理や周辺ぼかしなどができる。詳しいチュートリアルはYoutubeに動画がアップされているので参考にすると分かりやすいかも。
アプリをインストールすると他のユーザーの作品を鑑賞することができて楽しい。Android用もあるが、iPhone用の方が若干機能が充実している。また、スマホにそれなりのスペックを要求するアプリなので、非力な端末だと動作が不安定だ。
実はこのSeene、次期バージョンでは完全な3Dテクスチャモデルを作成できるようになるらしい。いつ頃かは未定だが、iPhoneだけでこのような神業ができるようになれば、さらに撮りまくりたくなってしまうだろう。下は次期バージョンを含めたプロモ。
グリグリ感が心地よくて、いろいろと撮りまくりたくなるような魅力があるので、この楽しさにハマる人は多いと思う。興味があったらちょっと試してみてほしい。