SIMフリーのスマホやモバイルルータに格安SIMカードを挿して使っている人で、その端末がサポートしている周波数帯域を十分確認して購入したっていう人はあまりいないのではないか、と勝手に思っているのだが、そうでもないのだろうか。少なくとも私は今日まであまり気にしていなかった。だって今までフツーに使えてたもの・・・。
UQ mobileのようなKDDI(au)系のMVNO以外の格安SIMサービスはドコモの周波数帯を利用しているので、SIMフリーのスマホを選ぶ際は、ドコモの3GとLTEが使っている全ての周波数帯をサポートしているものを選ぶのが望ましい。でもSIMフリー機は海外発のものがほとんどなので、日本のドコモに合わせて作っているわけがない。なので、ドコモの周波数のうちの一部の周波数をサポートしていれば「使える」と見なされる。
公表されているドコモの周波数帯は次の通り。いろいろな周波数帯を駆使して、全国津々浦々で快適に使えるように工夫している。
LTE: 2100MHz (Band1)/1700MHz (Band3)
/1500MHz (Band21)/800MHz(Band19)
W-CDMA(3G): 2100/800MHz
→ドコモ周波数帯サービスエリア(公式サイト)
都市部で使っている分にはあまり気にしなくていい周波数帯だが、地域によっては気にしなければならない場合がある。FOMAプラスエリアで使えない端末というのはFOMAプラスエリアに行って使ってみて、はじめて使えないのだということを実感する。
HUAWEIのAscend G6の場合、サポートしている帯域の中に残念ながらドコモの800MHzが抜けている。なので、FOMAプラスエリアでは通信が不安定か、あるいはつながらないという状況に陥る。
女房の使っている2台目SIMフリー機(LTE非対応)は2100/800MHzをサポートしているので、FOMAプラスエリアでも全く問題なし。結果、LTE対応機よりも使えるやつとして活躍したのだった。
最近ゲオとかBOOK OFFなどで売っているドコモの白ロムとかならば、このあたりの話は全く心配することはないのだが、SIMフリーが流行りだした頃に安易に手を出した私などは、今更ながら改めて周波数帯というものを見直すいい機会になったというわけだ。
で、その別荘のオーナーから「格安SIMが使えるモバイルルーターが欲しい」みたいな話が出て、それについても検討したりしていたのだが、その場合もFOMAプラスエリアで使えるものを吟味しなければならないということになる。
まあ、NECのAterm MR04LNのように対応周波数帯がハンパなく広い製品ならば心配はなさそうだが、激安ルーターで知られるPocket WiFi LTE GL01Pなどは800MHz帯での利用ができないので注意が必要だ。
旅行先でもテザリングしたい、とかモバイルルーターを利用したいと思ったら、あまり激安の製品に手を出さずに、周波数帯をよく確認して購入することが大切。まあ、みんなよく知っていることなのかもしれないけれど・・・。