iPhoneってのは、時折ツボにハマるユニークなアプリが登場するからやめられない。今回紹介する「cinemagraph」もマルチメディア端末としての自由度が高いiPhoneならではの秀逸アプリだ。
部分的に動く写真
「cinemagraph」を使うと、写真の一部分だけが動く、映画「ハリー・ポッター」シリーズの魔法新聞みたいな写真がかなり手軽に作れる。しかもSNSにアップできるし、動画ファイルとしても残せる。
つらつら説明するよりも、どんなものができるのかを先に見た方が話が早い。多くのユーザーがTwitterにアップしているので、それを紹介する。
空だけが動く風景写真
建物や人はそのままで空の雲だけが流れていく写真。
I create cinemagraphs to promote travel destinations. Contact me! #cinemagraph #travel https://t.co/tq9kNOivMn
— Nicholas Goodden (@NicholasGoodden) 2015, 10月 1
髪がなびく人物写真
風になびく長髪だけが動いている人物写真。
Here's another new #Cinemagraph to our fashion collection
https://t.co/SYDuoYD4Df http://t.co/52S4klfmes
— Circus Studios (@circustweet) 2015, 9月 30
これらの写真は「cinemagraph」を使うことで、いとも簡単にできてしまう。
「cinemagraph」の使い方
「cinemagraph」はApp Storeでダウンロードできる。
→「cinemagraph Pro」のダウンロード(AppStore)
アプリの操作としては、あまり説明することもないほど簡単。
とりあえず最初に、このアプリを使って普通に動画を撮る。
次に、動かしたい部分をペンツールで塗りつぶす。
そして必要に応じて前後をカットしたりして長さを調節。
ローテーション方法(繰り返すのか、行ったり来たりさせるのか など)の指定やフィルター加工をして、最後にレンダリングしてアップするなり共有するなりする。
要するに、動画データ全体に穴あきフィルタをかけ、穴の開いた部分だけを再生しているような仕組みだ。
PCでもスマホでもアクセスできるFlixel.comというサイトでアップロード・管理するようになっていて、EMBEDコードも発行してくれるので、ブログやSNSに埋め込むのも簡単にできる。
べったりと貼り付けてみるとこんな感じ。残念ながらフリーで使っている間は透かしロゴが入ってしまう。買い取りは49ドル99セント。
アマチュアからプロまで様々な人がチャレンジして、各サイトにアップしているので、いろいろ覗いてみると面白い。センスのある人はやっぱり違うなあ、と感心しきり。
我こそは、と思う人はチャレンジしてみよう。思わぬ傑作が簡単に出来上がって、びっくりするかもしれない。