ネットで拾ったフリーソフトを仕込んだ時や、なんとなく重たくて怪しげな海外サイトを開いた時などにまんまと感染してしまうアドウェア。ブラウザ乗っ取り系のアドウェアに感染すると、見たくもない広告をわんさか見せられるという地味な攻撃に遭う。ブラウザのスタートページを勝手に書き換えられてしまったり、一定間隔で誰が作ってるのかわからないような検索ページや英語の広告サイトに飛ばされたり・・・。最近では設定を元に戻そうにも設定画面すら無効化してくれちゃうような器用なものも多い。
基本的には広告表示が目的であって破壊工作はしないようだが、直しても直しても次の起動時にはまた書き換えられてしまい、精神的苦痛を伴う。いっそ再インストールをしちゃおうか・・・と大抵の人が思ってしまう。
でもそんな時には自棄にならずに、まずは怪しいアプリをアンインストール。それでもダメならアドウェア駆除ツールを試そう。
レジストリまで根こそぎ消去する『Geek Uninstaller』
悪さをするアプリの中には、レジストリに余計な情報をこっそり書き込んでしまうものもある。これらの情報はアンインストールしても消えなかったりするので、Windowsの標準機能だけでは太刀打ちできない。
『Geek Uninstaller』はレジストリに登録された情報まで消してくれる強力なアンインストーラー。根こそぎ退治できるのでかなりの効果が期待できる。
Geekを起動させると、PCにインストールされているアプリが一覧表示される。その中から削除したいアプリを右クリックし、メニューからアンインストールを選べば削除が始まる。
削除作業が終わると、そのアプリが使用していたレジストリ情報が検出されるので、それも削除すれば完全削除が完了。(レジストリ情報が使われていないアプリの場合は表示されない。)
Geek Uninstaller自体はインストール作業を伴わないアプリなので気軽に使える。常に携行しておきたい便利ツールだ。
→『Geek Uninstaller』ダウンロードページ(公式)
アドウェアを一掃できる『AdwCleaner』
不審なアプリをアンインストールしても駆除できないアドウェアは多い。次なる手は『AdwCleaner』という強力な駆除ツール。巷に出回っている大抵のアドウェアなら、AdwCleanerでほぼ完全に駆除することができる。
AdwCleanerの便利な点は、クリック1つでファイルやフォルダ、サービス、DLL、レジストリなどに巣食う困ったプログラムや登録情報をまとめて検出してくれるところ。検出された不正ファイルやレジストリ情報を一気に削除すれば全て完了。
なかなか駆除できなかったアドウェアが一掃できる頼もしいツール。これに助けられて再インストールを免れた人はたくさんいるだろう。
アドウェアの駆除に成功して、ブラウザの動作が劇的に改善されたりすると「こんなに速かったんだ・・・」と感動したりするが、一番いいのは感染しないこと。ブラクラという地雷を踏まないためにも、アドウェアに強いウイルス対策ソフトを仕込んでおくことをおススメする。
駆除も防御もおまかせの『Ad-Aware』
もともと強力なスパイウェア・マルウェアの駆除ツールとして有名だった『Ad-Aware』だったが、現在はウイルス対策ツールの機能もプラスされて『Ad-Aware Free Antivirus+』というソフトとして出回っている。
他のウイルス対策ツールと比べてもアドウェアに強い上に、アドウェア駆除機能とリアルタイム保護機能が別になっているため、アドウェア駆除機能だけを他のウイルス対策ソフトと併用して使うことも可能だ。(リアルタイム保護機能の併用は不具合が起こる可能性があるので不可。)
メール登録をするだけで、1年間有効になるライセンスが与えられる。気軽に使えるウイルス対策ソフトとして、また、いざという時の駆除ツールとして、かなりおススメの無料アプリだ。
→『Ad-Aware Free Antivirus+』ダウンロードページ
アドウェアの感染を100%防ぐ手立ては、現在では無いに等しい。可能な限り守りを堅固にすると同時に、いざという時のツールについて知っておくことが重要だ。