2014年頃から続々と登場したAIスピーカーたちは、音楽を聴くスマートスピーカーとしての役割だけではすぐに飽きられたためか、ほどなくして家電との連携をし始めたかに見える。今では家電操作のためにスマスピを導入する人が多いほどだ・・・と私は思っている。
使ってみると普通に便利で手放せなくなる、音声での家電操作。でも遠隔操作をするためには具体的にどんな構成をすればいいのか。
目次
家電操作をするのはAIスピーカー?
どのAIスピーカーでも「電気をつけて」と言えばつけてくれるのだろうか。家電操作をするためには何が必要なのか。
2021年現在で、安価で購入できる主なAIスピーカーは次の4種。
- Amazon Echo(Amazon)
- Google Home(Google)
- LINE Clova Friends(LINE)
- HomePod(Apple)
これらのメーカー以外にもオンキョー・ソニー・ボーズなどがAIスピーカーを販売しているけれど、中身はGoogleアシスタントだったりAmazon Alexaだったりするので、実質的にはこの4種と言える。
この4種であれば、どれでも家電を音声操作できる。ただし、単体ではただのAIスピーカーなので、実際に家電を操作するには別の機器を組み合わせてシステムを構築する必要がある。
その機器というのがスマートリモコンやマルチリモコンと呼ばれるものたち。
AIスピーカーはあくまでも音声認識の窓口であり、家電に命令を送っているのはスマートリモコンということらしい。
Amazon Echoを用いた家電操作
Amazon EchoはAmazonが販売しているスマートスピーカーで、Alexa(アレクサ)というAIアシスタントが入っている。価格は4000円ぐらいから。
Amazon Echo単体では家電とリンクする機能を持たないため、SwitchBot Hub Mini(スイッチボットハブミニ)というものが必要になる。SwitchBot Hub Miniはリモコンに代わって家電に赤外線通信を送って操作するマルチリモコンだ。
家電を操作することが目的なら、最初からSwitchBot Hub Miniとセットで購入した方がお得になる。
SwitchBot Hub MiniはAmazonアレクサ、Googleアシスタント、Siriショートカットに対応しているので、LINE Clova Friends以外ならどのAIスピーカーとも組み合わせることが出来る。
Google Homeを用いた家電操作
Google Homeの場合、家電との連携にはNature Remo(ネイチャーリモ)というスマートリモコンとの組み合わせが相性的にいい。もちろんSwitchBot Hub Miniも使える。
Nature Remoはスマホアプリを使って外出先から家電を操作することを目的としたマルチリモコンで、AIスピーカーなしでもスマートフォン経由で外から家電のスイッチを入れることができる。
これにGoogle Homeを組み合わせると家電の音声操作が可能になる。
Nature RemoはGoogle Home(グーグルホーム)、Amazon Echo(アマゾンエコー)、Apple HomePod(アップルホームポッド)と連携することができ、相手を選ばない。
LINE Clova Friendsを用いた家電操作
LINE Clova Friendsの場合も家電にコマンドを送る機能を持っていないため、Clova Friends Dockという赤外線コマンドを送る装置が必要となる。
Dockは皿のような形をしており、Clova Friends本体がすっぽり収まり、ついでに充電用ポッドにもなる。一ヶ所に置くのなら、2つがドッキングしてスマートに収まるのはとてもいい。
2020年1月に登場した新サービス「Clova Bot」との組み合わせで、LINEアプリを使って外出先から遠隔操作をすることが可能となった。
実は、スマホ経由で遠隔操作をしたいだけならClova Friends DockだけでもOK。家の中で音声操作をしたい、その他いろいろ楽しみたいというニーズがあるから普通はClova Friendsも購入することになる。
HomePodを用いた家電操作
HomePodの場合も、家電との連携にはNature Remoなどのスマートリモコンが必要となる。SwitchBot Hub Miniとの連携も可能だ。
スマートリモコンの種類
基本的な構成はどのAIスピーカーを選んでも同じ。重要な点はスマートリモコンと家電の相性、そして専用アプリの使い勝手だ。
Google Home(グーグルホーム)、Amazon Echo(アマゾンエコー)、Apple HomePod(アップルホームポッド)に対応しているスマートリモコンは、実はいろいろある。
主なものは前述の2つ。
- Nature Remo(Alexa、Google、siri対応)
- SwitchBot Hub Mini(Alexa、Google、siri対応)
それ以外にも下記のような製品がある。
+Style ORIGINAL(Alexa、Google対応)
時間スケジュールが組めるほか、部屋の温度・湿度・照度をセンサーで計測し、変化に応じて家電を動かすことができる。
LiveSmart LS Mini Next(Alexa、Google対応)
温度・照度をセンサーで計測できるほか、GPS連動機能も搭載。スマホアプリとの連携で「家に近づいたらエアコンをONに」というような活用方法も可能になる。
Clovaとの連携は出来ないが、LINEへの通知やLINEからの操作には対応している。
LinkJapan eRemote5(Alexa、Google対応)
温湿度センサーとGPS連動機能を搭載しており、外出後に自宅から離れたら自動で電源OFFに、というようなことも可能。
スマート家電リモコン RS-WFIREX4(Alexa、Google、siri対応)
温湿度・明暗センサー内蔵。IFTTT(イフト)との連携が可能。マクロ機能を持ち、リモコンの連続操作を登録することができる。
スマート学習リモコン sRemo-R3(Alexa、Google、siri、Clova対応)
温湿度・明暗センサー内蔵。リモコン信号をクラウドに保存し、再取得も可能。また、sRemoユーザ間での共有もできる。
それぞれに専用のアプリが用意されており、使い勝手や家電との接続設定のしかたも違いがあるようだ。
口コミや評判・イメージは?
それぞれの製品の口コミやユーザーイメージを拾ってみた。
Nature Remo
nature remoって結構頻繁に接続できなくなるんだな… 結構高かったのに…
— you_miya (@you_miya) January 28, 2021
Nature Remo,サーバ費用ケチってるのか何なのか知らないけど,2万とかのデバイスを買わせてタダでサービス使わせるのではなく,タダ同然で配ってサブスクリプションにした方が健全な経営になるのでは?全く知らんけども
— めかじき (@Mekajiki) January 25, 2021
SwitchBot Hub Mini
SwitchBotカーテン取り付けてみた。高性能モードでもAmazonのレビューにあった動画から受けた印象ほど煩くはないかな。ただ結構開閉位置がずれるのと、Alexa連携しようとするとSwitchBot Hub Plusが対応してなくてSwitchBot Hub Miniが必要っぽいのが面倒。逆にMiniあればPlusいらないのかな?
— phithon (@phithon) January 31, 2021
今日Amazonからswitchbot Hub mini届いたけど、初期設定のwifi登録の画面に全く進まない。アプリのレビューにも同様の書き込みあったし、これはハズレ引いた予感。
— Legapy from Caitsith (@Legapy27) February 1, 2021
NatureRemoの温湿度計が信用出来ない(温度の分解能0.6℃とかだし)ので、センサの高精度さを謳ってるSwitchBotのIoT温湿度計買ってみた。
とりあえずこれを真値とすると、Remoの方は温度で-1.0℃、湿度で+7%くらいズレてるらしい。なるほど。— LNLD (@shikky27) January 27, 2021
シーリングライトの色変更の自動化もできた!
シーリングライトはNature Remoではムリで、Switch botならいけた! pic.twitter.com/fmMY8ZsWZF— 酒ゆで卵 (@hrm_2021) January 26, 2021
+Style ORIGINAL
+style(プラススタイル)様(@plusstylejp)とフタバ食品様のコラボキャンペーンで当選していたスマートマルチリモコンが届きました☺️✨
リモコンって何個もあると置き場所に困ったりなくしたりするのでこれは便利😭💕
設定は難しいのかなって思ったけど機械音痴の私でも簡単に設定できました😍❣️
— こぶたのみー (@mimimi_chu715) July 30, 2020
プラススタイルのスマートリモコンのアプデでpopIn aladdin 2がプリセット対応してた!プロジェクター電源とか照明オンオフのボタンが個別(トグルじゃない)になってて良い感じ😊手動登録だと1つのボタンになっちゃうからね pic.twitter.com/OzSxf7HxcA
— Kou@スマートホーム (@Kou1600) November 29, 2020
LiveSmart LS Mini Next
livesmartさん今までありがとうございました。動作とGPS安定しないし、メンテ多いし、その温度に対応していませんとか言われるのでnatureに乗り換えました。とても快適です。
— くま@apex (@nannante12) January 24, 2021
Google homeからlivesmartの操作ができない
エラー吐かずに変な挙動するのいい加減やめてほしい— こめ (@come25136_spd) January 22, 2021
LSminiを使ってるけど、しょっちゅうオフラインになるからいざというとき使えなくてヘコむ
以前交換はしてもらえたけど、こんな感じだとnature remoとかにした方がいいかもだな…#LSmini#LiveSmart pic.twitter.com/IPUB2nhKfa— 剣豪 (@kengou19870514) February 1, 2021
LinkJapan eRemote5
eremote5買ってみたけど前の製品から引き続きセットアップに問題あり過ぎる…
— かっちゃん (@H_Katsuyama) July 12, 2020
eRemote5とかいうやつ便利そうで買ったのに、全く設定がうまくいかない。冷房は対応しきれないし、おまけに家電追加するたびにwifiのパスワード求めてくる。青い点滅はしない。戻る押すとまた最初に戻される。
点滅もしないし完全に初期不良な気がする。あとで問い合わせようかな。イライラ💢— みか (@MaRuPoe) August 6, 2020
Switch bot hub に知らない内にhub miniが出来てて機能もほとんど変わらんらしい。
eRemortが、調子が悪い時があるのとWiFiのパスワード変えると連携を登録し直さなぎゃならなかったりだから買っちゃった。
Switch botと連動も出来るようになるから楽しみ! pic.twitter.com/Rz422kR6yK— 迅ノ介 (@zin_nosuke) January 30, 2021
スマート家電リモコン RS-WFIREX4(Alexa、Google、siri対応)
Alexa連携用にスマート家電リモコン新調。今度はRS-WFIREX4。TV古くて合いそうなプリセット探すのに手間取ったけど、それ以外は悩むことなく完了。今までと若干発話例が変わったけど概ね問題なし。裏番組表の出し方はまた今度考えよう。 pic.twitter.com/6oLQ3269oh
— Hiroshi Maeda (@164med) August 20, 2020
アレクサをより便利にすべくスマートリモコン導入。
ラトックシステムのRS-WFIREX4とNature Remo miniで悩んで最初はRS-WFIREX4買ったんだけど、どうあがいても我が家のWi-Fi環境に接続出来なかったから返品してNature Remo mini購入。 pic.twitter.com/6qoj98Kxxb— みんてく (@minimumtechnica) February 12, 2019
スマート学習リモコン sRemo-R3(Alexa、Google、siri、Clova対応)
irMagician でリモコンを制御しようとしたけど
多方向に向けて行うには不向きなので
sRemo-R3 を購入。
これをセンサーの代わりにして
エアコンとか照明を自動で制御できるようにしてみます— snowpool (@snowpoollikely) August 9, 2020
導入したスマートリモコンsRemo-R3があまりにもちゃんと動かずイライラしながらサポートとやり取りをしてる間に、ラトックのRS-WFIREX4を注文したら届いたのだが、sRemo-R3動くようになっちゃったよ・・・(笑)。
— かぷちーの (@Ice_Capps) April 26, 2020
印象とか感想は人それぞれではあるけれど、SNS等を見ると「設定が難しい」「わかりにくい」「アプリが使いづらい」という意見が多く発生する製品があるようだ。
価格の高低差がある場合、安い製品はどうしても冒険/博打のようなところがあるので、そこは自己責任。
まとめ
以上、AIスピーカーとスマートリモコンで家電を操作する場合の構成についての紹介でした。
少なくともスマートリモコンを導入するだけで、テーブルの上にたくさんあるリモコンを1つにすっきりとまとめることができる。その上で音声認識で付けたり消したりでき、外出先からもエアコンを制御できる。
利用したことが無い人には音声で呼び掛けることすら気恥ずかしいと思うかもしれないけれど、1週間もすれば慣れて当たり前になる。
「家に帰る前にエアコンを付けておきたい」「出かける前にいろいろまとめてOFFにしたい」など、いろいろなニーズに対応してくれるので、導入がまだの人はぜひチャレンジを。