広角レンズでの撮影というのは、実に善し悪しだ。
実際の映像よりも広範囲を写せるのでとっても便利だし、広角ならではの面白い写真が撮れるのは事実。
でも便利すぎて常用していると「これは普通に撮りたかったなあ」というようなことが時々あって後悔する。
NIKON1のJ5に「1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6」を付けて持ち歩くことが多いので、撮影したデータをパース補正する羽目になることもしばしば。
今回はそのパース修正が劇的にラクになるソフト「DxO ViewPoint3」の紹介。これ、とってもいい。
DxO ViewPoint3の実力は?
百聞は一見に如かず。修正前と修正後を比較すれば、DxO ViewPoint3の実力は明らかだ。
例えば、いかにも広角で撮りましたという感じの写真を2例。
ひとつはディズニーランドホテル。
別にこれは広角写真のままでもいいのだけれど、そびえ立つ感じが鼻につくという場合は、パース補正で真正面からの写真に修正してしまえばいい。
次は新宿のとある風景。青い空に見上げるようなビルディングの構図。これはこれで広角っぽくていいけれど・・・。
広角特有の歪み写真は、見ていて酔いそうになる人もいるかもしれない。だから敢えてパース補正してみる。
下も横も思いっきりカットされてしまうけれど、それは仕方ない。パースを補正するというのはそういうことだから。でもまっすぐになってスッキリした。
広角で撮ってはみたものの、あとからどうしてもまっすぐな写真として使いたくなることもあるのだ。
そういう時にはパース調整に特化したアプリ「DxO ViewPoint3」が超絶役に立つ。
何といっても、パース補正の自動ボタンをクリックするだけで垂直&水平方向の補正を一気に済ませてしまうのだから、これ以上なく手間いらず。
しかも補正具合も完璧だ。手直しもいらない。
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広角以外でも役に立つ
DxO ViewPoint3の使い道は広角写真の補正に限らない。
なんとなく斜めになってしまった写真や、視点がいまいちな写真でも一発で補正してくれるのだ。
広角レンズじゃなくても、普通にとっても歪みは生じる。建物を撮る場合でも、斜めから立体的に撮ればいい写真になるとは限らない。
あえて正面から見た平面的な絵面というのも、なかなかいいものだ。
また、展示車を撮影した下の写真。なんとなく斜めなので安定が悪い。
傾きと歪みを一発で補正。このほうがしっくりくる。ついでに重量感も増した感じ。
ミニチュア効果やクロップも可能
DxO ViewPoint3は歪み補正以外にもミニチュア効果やクロップも得意をしている。
被写界深度を変えることで写真をミニチュア風景のように見せる。一部分にピントを合わせ、背景や手前の被写体を強くぼかせば、単なる風景画とは異なる面白い写真になる。
またクロップ機能については、補正後に自動で施される以外にも、縦横比を指定して行うこともできるため、画像サイズの統一が簡単に行える。
まとめ
5000円程で購入できる補正ソフト「DxO ViewPoint3」の良さは、使ってみればすぐにわかる。
機能が洗練されていてシンプルなので直感的に使えるし、こだわりたい一枚には手動での微調整も可能だから、腕に自信のある人にも満足のいくアプリだと思う。
「たかがパース補正に5000円もかけるのはもったいない」と思う人もいるかもしれないが、今まで撮り貯めた”いまいちな写真”が自信作としてよみがえるかもしれないのだから安いものだ。
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