安くなるのはうれしいことだけど、安かろう悪かろうが出回りすぎるのもつまらない。安物の氾濫と高級志向の流れが繰り返しているようなところもあるのだが、少なくとも2015年は価格崩壊の都市かも知れないなあと思う。2014年後半ごろから動きを見せ始めた「安いスマホ」「小さくて安いPC」「不思議なほど安いノートPC」は、2015年もその勢いを止めなさそうだ。
これで十分かも・・・3,000円のスマホ
ノキアが2015年に中東・アフリカ・アジア・ヨーロッパで販売を開始する「Nokia 215」と「Nokia 215 Dual SIM」。マイクロソフトが携帯電話にFacebookやTwitterなどの各種アプリをプリインストールしたもので、外見的に携帯なのかスマホなのか悩むところだが、29日間充電なしで使えるらしいのでスマホっぽく使えればそれでいいという人は飛びつくだろう。
この値段でBluetoothヘッドセットが付属しているというのもすごい。カメラも一応300万画素のようだし、子どもやお年寄りにもいいかもしれない。某社の「らくらくスマホ」なんて使ってみると全然「らくらく」じゃないので、こっちの方が断然良さそうだ。
紹介動画はこちら。
15.6インチで30,000円のノートブック
Acerが発表したノートブック「Chromebook 15」は15.6インチモニター付きで、価格は249ドル(約3万円)。アメリカでは2015年2月に発売予定。
ChomeOSは動作のもたつきさえなければWindowsノートと使い勝手は変わらない。ある程度のことはオンラインサービスでできるので、ネット環境ありきが当たり前の現代ではChromebookで十分仕事ができるのだ。
また、同価格帯のノートブックでHPの「Chromebook 11」も販売されている。価格は279ドル。カラーバリエーションが豊富でかわいいと評判。
人気のスティック型PC
2014年の発売以降、売れ過ぎが止まらず入荷待ちのまま年を越したmouse computerのスティック型PC 「m-Stickシリーズ MS-NH1」。他社がすぐに真似するだろうと思ったのだが、とくにパチ物が出る動きもない。
再入荷しても瞬時に売り切れてしまうため、なかなか手に入らなくてしびれを切らしている人も多いだろう。この手のスティック型PCは今後はもっといろいろなメーカーから出るのではないかと思う。ニーズはかなりあるわけだから。
Android搭載のスティックというものも販売されていて、テレビに挿すだけでPCになるという点ではよく似ている。価格もAndroidが動けばいいだけに6,000~7,000円台とかなり安い。m-Stickが手に入りにくい状態が続くようなら、これでもいいような気もする。
HDDケースサイズのコンパクトPC
3.5インチHDDのケース並のサイズしかないコンパクトPC。2014年7月の時点ではまだ出資募集の段階だったが、ドッキングベースを介してモニターやTVにつなぐカートリッジ式のPCで、ベースから抜いた時点でサスペンド状態になり、他のベースに挿せばそのまま起動する。自宅と職場など、複数の場所で継続作業ができるという点ではかなり使える。あとは外出先でウエアラブルになるための仕組みがあるとなお良い。
メーカーが公開している動画を見ると使い勝手がよくわかる。商品化が待ち遠しいニュータイプのPCだ。
グーグルグラスを筆頭にウエアラブルPCの分野は進んでいくだろうけれど、ウエアラブルPCの壁は「世間の目」だ。犯罪に使われるに決まっているようなギアが市民権を得るには少々時間がかかる。それまでの間PCは今の形態のまま小さくなっていくだけかもしれない。
とまあ、勝手に思っているだけだけどね。