この手のことはいろいろなやり方があるので、今回の記事は一つの例として。
ようするに、日々増え続けるスマホやデジカメの写真データをどうやって保存しておくのが確実か、という話だ。
クラウドストレージに保存しておくだけでは、いつ何時そのサービスが終わってしまうかわからないし、バックアップデータが手元にないというのはやっぱり不安。バックアップを手元に残しつつ、さらにクラウドにもバックアップするのが一番いい。
バックアップ方法の具体例として、我が家で行っている方法を挙げてみる。参考までに。
スマートフォンと自宅FTP・WebDavサーバーの連携
自宅のPCにはFTPサーバーとしてXAMPPのFileZillaサーバーを稼働させておく。スマートフォンやタブレット、他のPCの写真データは全て、このFTPサーバーへ同期アップロードされるようにしている。同期には「FolderSync」や「PhotoSync」を利用している。
なお、XAMPPとFileZillaサーバーについて、あるいはスマートフォンとFTPサーバー間のデータ同期については、以前書いた記事「やればできる!手持ちの動画・画像を自宅のFTPサーバーからAndroidへストリーミング配信」や『スマホ写真の自動バックアップ環境を自力で構成!FTPサーバーと「FolderSync」と「PhotoSync」』で触れているのでそちらを参照してほしい。
ちなみに他のPCとFTPサーバー間での同期は、昔から様々なアプリが出回っているので、使ったことのあるアプリがあればそれを利用しよう。「Allway Sync」などもその一つで、初心者でも比較的わかりやすく作られているのでおススメ。
また、FTPサーバーの代わりにWebDavサーバーを使っても、同様のことができる。「FolderSync」や「PhotoSync」「Allways Sync」はWebDavサーバーへの同期もサポートしている。
フリーのWebDavサーバーアプリとしては、『04webサーバー』のWebDavサーバー機能を利用するのが手軽だ。
自宅サーバーとクラウドストレージの連携
スマートフォンから送られた写真データを、さらにクラウドストレージへと同期保存をかける。クラウドストレージは専用の同期用アプリが提供されているサービスなら何でもいい。無料でたっぷり使えるサービスでは、50GBの容量を誇る「MEGA」などがおススメだ。
自宅サーバーにクラウドストレージの専用アプリをインストールし、FTP経由で写真ファイルが集まるフォルダーを丸ごとクラウドへ転送させる。自宅サーバーとクラウドの両方にデータが保管されることになるので、ロストの危険性はかなり低くなる。
ネットワークが遅いとタイムラグが生じる可能性もあるが、私が使っている限りでは時間差はあまり気にならない。FTPサーバーに送信してほどなく、MEGAにも自動で送られている。
もちろんMEGAにしても他のサービスにしても、1年後も無料でサービス展開しているかは不明だし、あっさり廃業した大容量クラウドサービスも今まで数多く存在した。これなら完ぺきという方法はないが、ロストのリスクを避けるには何重にもバックアップを取っておくのが一番安上がりで安全だ。