旅行先でたまに広角レンズや魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)が欲しくなる時がある。
大きな被写体とか、ごちゃごちゃした風景とか、室内装飾とかを撮影する場合、全体を一枚に収められたらなあと思ったりする。
普段使っているミラーレスはNIKON1 J5。本格的な魚眼レンズが付けられるわけではない。
それに本格的なレンズはそこそこ高価なので、たまにしか使わないものにあまり出費をするのも気が引ける。そういう人は私だけではないと思う。
ちょっとだけ魚眼レンズを使ってみたいという場合はコスパ重視で。iPhoneと魚眼レンズの安価な組み合わせ案を紹介しよう。
目次
iPhone用の魚眼レンズ
iPhone用のクリップタイプの外付けレンズで、比較的評価の高いものがOlloClipのシリーズ。iPhone5s用のもので実際に撮ると、こんな感じになる。
↑上がiPhone標準。800万画素の写真を480×640に縮小してある。
↑上はiPhone+広角レンズ。
↑上が魚眼レンズ。
魚眼の画質劣化は明らかだが、池全体が1枚の写真に収まっていて、見栄えもそこそこだ。
そもそも、写真共有サービスに高画質でアップしたいわけではない。旅の思い出をブログに載せたい程度であれば、ほどほどの解像度で十分なのだ。
これくらい撮れれば全然OKですよ、という人は、安く手に入れることができるかもしれない。
撮影例
いろいろ撮ってみた。
とあるイートインブースを撮影したもの。天井から床までまるごと収まるので、雰囲気が伝わりやすい。
ごちゃごちゃしたものを撮るとこんな感じ。とにかく全部収めたいという時には魚眼レンズしかない。
とある美術館の外観。もっと寄ってもよかった。
初夏の花木。
福井駅前の恐竜。大きな被写体を間近で撮れるのも魚眼ならでは。
福井の恐竜博物館にて。屋内でもけっこう撮れる。被写体が大きいから、ここぞとばかりに広角レンズ・魚眼レンズが活躍する。
東京駅の天井。円形のものを真下から撮れるなんて、日本ではあまりないかも。
iPhone5s、iPhone6sとOlloClipの組み合わせ
iOS13からサポート対象外になったiPhone5sだけれど、世の中にはまだまだたくさん出回っている。800万画素の写真が撮れれば十分だと考えれば、iPhone5sに魚眼レンズを付けるのが一番安上がりでコスパもいい。
iPhone6sも白ロムの価格が大幅に下がってきているので、外付けレンズと組み合わせるにはいいかもしれない。
「olloclip PHOTO LENZ for iPhone5/5s」は魚眼・広角・マクロが使えるクリップタイプのレンズ。定価は7,344円だが、あまり市場には出回っていない。たまにメルカリで1000円ぐらいで買えるけれど、中古に抵抗のある人は迷わず新品を今のうちに。
iPhone5s本体もメルカリで5,000円ぐらいで買える。この合計で魚眼レンズ付きのカメラが買えると考えれば、おそらく再安。
ただし中古のiPhoneはバッテリーに難があるものも多い。消耗が激しい場合は交換だ。
民間業者によるバッテリー交換は価格が安くなってきており、ダイワンテレコムの新宿本店ならiPhone5sのバッテリー交換は3,800円でやってくれる。
もちろんiPhone6s用のものもある。
新型iPhoneとOlloClipの組み合わせ
手持ちのiPhoneX等にOlloClipを装着して使いたい場合、Olloclip自体の値段が高くなる。それでも魚眼レンズとしては低価格だ。
iPhoneX用の場合1万円をちょっと出るくらい。この価格で広角とか魚眼とかを使えるのなら悪くない選択だと思う。
iPhone8用だと12,000円を出るくらい。これだけで魚眼だけでなく広角もマクロも使えるのだから安いものだ。
GOスナップショットも広角でよりリアルに
ポケモンGOの機能である「GOスナップショット」でも広角レンズが活躍する。
AR+で撮る時に標準レンズで撮るよりも臨場感が出るので、よりリアルに見える。
また広角レンズをつけることで座標判定にずれが生じるのか、ARのポケモンが空を飛んでいく現象が起こるため、それを利用して飛翔する姿を撮ることができる。
ただし、広角レンズは撮影間際に装着する必要がある。そして撮ったら外す。装着したまま時間が経つとポケモンが暴走して飛び去って小さくなり、終いにはいなくなってしまうのだ。
おわりに
もちろん本格的な一眼レフを持っている人で、広角・魚眼でバシバシ撮りたいという人は一眼レフ用の交換レンズを買うのが一番いい。
でも広角・魚眼にそれほど使い道があるとは思えない、という人や、試しに撮りたいだけ、という人は、コスパ重視でiPhone5sとか6sあたりを持ち歩くのがいいかもしれない。邪魔にならないし。
実際に使ってみると、iPhone5sであっても結構見栄えのする写真が撮れたりするものだ。広角レンズ・魚眼レンズってやっぱり面白い。
もちろん、360度全天球カメラを持ち歩くという選択もある。Thetaとか結構使ってる。