前回「Try UQ mobile」を利用して、乗り換え前にUQモバイルの速度を確認して、その速さに惚れ込んだのだけれど、今回はツレがUQ WiMAXのお試しをしたので一応そのまとめ的なものをお送りしようと思う。
結論から言うと、WiMAX 2+というのは、LTEとは勝手が違ってなかなか思うようにいかない、ということだ。
エリア確認ではOK、ピンポイントでは△
今回WiMAXを使いたかった場所は、公式のサービスエリアを表示したマップ上は真っ赤なエリアで、WiMAX 2+が利用できるような感じだった。(図はイメージです)
でもピンポイントで〇△×判定ができるマップでは△判定。真っ赤なのに?
「Try WiMAXで試してね」みたいなことが書かれてる。そりゃあ試すしかないでしょう。
そんなわけでお試しリポート。
ドキドキの「Try WiMAX」がスタート
借りたのはWX04というルーター。申し込みをしてから2日で届いた。
届いた「Try WiMAX」のセットには、ルーターと充電器、取扱説明書、そして注意事項が書かれたカードが入っていた。
あと、返却の際に使う着払い伝票も同梱されている。至れり尽くせりだ。
で、肝心のルーター「WX04」がこれ。最新機種ではないけれど、試用には問題ない。というか、新機種はどれも貸し出し中だった。
裏ぶたを開けてSIMを挿し、スイッチを入れてふつうに起動。問題なさそうだ。
このルーターにiPhoneをWiFi経由で接続し、速度を測ってみた。比較したのはドコモ系の格安SIMを挿したモバイルルーター。
昼時の混雑する時間帯だったが、人口の少ない地域なのでひどく遅くなることはない。でも速度の差は歴然だった。
計測した場所はもともと電波の弱い地域にあるのだが、それでもUQモバイルは5.8Mbps。4G/LTEの速度はそれなりに出ている。1.2Mbpsだったドコモ系よりよっぽど速くて実用的だ。
肝心のWiMAXが・・・
4G/LTEの速度がなかなか速いということはわかった。でもこれはあらかじめわかっていたこと。問題はWiMAXがどうなのかということだ。
ということで、モードを変えてみる。ルーターの設定には「ハイスピード(WiMAXにのみ接続)」と「ハイスピードプラスエリア(WiMAXまたはLTEに接続)」の2つのモードがあり、今までのは「ハイスピードプラスエリア」のほう。
で、「ハイスピード」モードを試してみると・・・。
結果は「圏外」。まあ、LTE電波も満足に来ないエリアでWiMAXだけが使えたら、そのほうがおかしい。でも残念。
取説その他によると、屋内でダメでも外なら使えるということもよくあるらしいのだが、外に持って行っても結果は同じ。
あわよくばブロードバンド代わりに使おうと考えていたわけだが、その夢は潰え去ったわけだ。
速い場所では爆速だった!
せっかくだからモバイルWiMAXルーターを持って街へ出てみる。
駅前とかに行くと、余裕でアンテナ4本とか立っている。こういう風でないと使い物にならない。
速度を測ってみたところ、さすがWiMAXだなあという数値が出た。
90.2Mbps!
これくらいの速度で使ってみたい。いいよね~、これ。
だからなおさら残念!
マップ上はサービスエリアに入っているのに「圏外」というのはあんまりだ。エリア外なら最初から諦めもつくのに。
増幅器内蔵のクレードルもあるらしい
WiFiルーターはクレードルに挿して使ったりするものだが、クレードルの中にも電波を強くする増幅器が内蔵されているものもあるらしい。
ちょっと遅いかな、弱いかな、くらいの状況だったら、増幅器で何とかなったのかもしれないけれど、圏外だとやっぱり無理そうな気がする。
結局のところ、電波塔が近くにできるのを待つしかないのか。
でも外出時にWiMAXの速度が使えるのは魅力的。悩むところだ。
まとめ
WiMAXはエリアマップ上使えるように見えても、実際には使えないこともある、というのがよくわかった。
事前に試せたからわかったことだ。「Try WiMAX」には感謝しなければならない。
WiMAXの場合、見切り発車は禁物。使えるだろうと安易に考えるのは危険。使いたい場所で使えないのは、他でいくら速くても無用の長物だ。
環境を選ぶのはLTEも同じことなのだが、WiMAXには早く普及していただきたい。
さて、契約しようかどうしようか・・・。