2023年頃から本格的に普及し始めたVR/ARデバイス。VRゴーグル・VRヘッドセットの急速な低価格化で、”一家に一台”のデバイスになる日も近づいてきました。
本記事ではMeta Quest2、Meta Quest3の装着感を快適にするための必須アイテム「ヘッドストラップ」を紹介します。
目次
標準仕様のままではズレる・疲れる・耳が痛い
Meta Quest(旧Oculus Quest)のヘッドストラップは白いゴムバンドの長さを調節して頭部に固定する仕様。がっちり固定するためにはかなり締め付けないといけないため、圧迫感が強くて長時間の使用は疲れます。
そもそもMeta Quest 2の重量は515g、Meta Quest 3でも503gあるので、ゴムバンドだけで支えるのは無理があり、装着している間にズレて下がってくるし、首にも負担がかかります。また、耳の上にゴムバンドがあたって痛いというのも地味にダメージを受けます。
これらの不快感を軽減するために必要なのはゴムバンドに頼らずに頭部に固定でき、本体の重さによる負荷を分散できるヘッドストラップです。
快適なヘッドストラップの条件とは?
快適な装着感を得るためのヘッドストラップの条件には次の3点が挙げられます。
- 後頭部をしっかりホールドできる形状
- 頭頂部への負荷をクッションで軽減
- フロント部が跳ね上げ式
安定した付け心地を得るためには、本体重量による負荷が後頭部と頭頂部に分散されることが必要。しっかりホールドできる形状仕様であることが重要。
頭部との接触部分にはクッション性のある素材が使われていた方が快適です。
締め付け調節はダイヤル式だと楽です。
また、フロント部が可動・跳ね上げ式構造になっていれば、装着している際に周囲を目視確認したい場合に素早く本体部分を外すことができ、ヘッドストラップの着脱も簡単になります。
しっかりした構造のヘッドストラップを取り付けることで総重量は増えるのですが、その方が安定感が増して結果的に長時間使用しても疲れなくなります。
おすすめのヘッドストラップは?
おすすめのヘッドストラップの価格帯はサードパーティーの製品なら3000円から7000円ぐらいまで。純正品の「Meta Quest 2 Eliteストラップ」は8000円弱です。
サードパーティーの製品には次のようなものがあります。どれも口コミを見る限りでは、概ね満足度の高い製品のようです。
[KIWI design] ヘッドストラップ(Meta Quest 2 用)
[BOBOVR] M2 Plus ヘッドストラップ(Meta Quest 2 用)
[NIMASO] ヘッドストラップ(Meta Quest 2 用)
[Maecker] vr ヘッドストラップ(Meta Quest 3 用)
[Mytrix] ヘッドストラップ(Meta Quest 3 用)
[iofeiwak] Elite ストラップ(Meta Quest 3 用)
バランス重視なら補助バッテリー内蔵タイプもあり
前後の重心バランスを考えると、前と同じぐらい後ろにも重さがあった方が軽く感じるようです。そういう観点で考えた場合、補助用のバッテリーが内蔵されたヘッドストラップを選ぶのもありです。
後部にウエイトが欲しくなったらモバイルバッテリーでも貼り付ければいいじゃん、と思っているのでバッテリー内蔵タイプは買ったことがないのですが、これから購入を検討している人は選択肢に入れてもいいかも知れません。価格帯は少し上がりますが、モバイルバッテリーも安くなってきているので大した差にはなりません。
[KIWI design] バッテリーヘッドストラップ(Meta Quest 2 用)
[sikiwind] VR ヘッドストラップ(Meta Quest 3 用)
バッテリーを後部に貼り付ける
手っ取り早い方法としてネットで挙げられているのが、コンパクトサイズのモバイルバッテリーを100均の両面マジックテープでバンドに貼り付けるという荒ワザ。
バッテリー問題が解消できるし前後の重さのバランスもとれるので一石二鳥。
付けるなら、あまり軽すぎない製品の方が良さそうです。
おわりに
私はMeta Quest 2を初めて使ってみた時に、早々に首の後ろを痛めました。前後の重心バランスをとることや、安定したホールド感というのはヘッドマウントディスプレイを利用する際にはとても大事だということを身をもって感じました。
500mlのペットボトル1本をおでこに付けているのと同じなので、安定性をどうにかしないと疲れるのは当たり前。ヘッドストラップは本体とセットで購入すべき必須アイテムだと思います。
本体もヘッドストラップもまとめて購入する場合は公式サイトを利用するのが便利です。
とりあえず触ってみようかな、という感じならMeta Quest 2の中古品をメルカリで購入するのも手です。
ちなみにどうしても重さに耐えられないという場合は、思い切って天井からゴムロープで吊るして使うのもありです。