”昔の写真”に出会う機会なんて最近はほとんどない。でもたまにモノクロ写真が出てきたりすると、「ああ、これ当時はどんな色だったんだろう」と思ったりする。AIが画像を診断して色を付けてくれるようになって久しいけれど、どの程度の再現力があるのだろうか。
彩色アプリの効果とおすすめアプリについてまとめてみた。使いようによっては面白いアプリなので試してみる価値はあると思う。
目次
昔のモノクロ写真をカラーにしてみる
下の写真は1940年代に撮影されたもの。これをスマホアプリ「Mint AI」の彩色機能を使ってカラー化してみる。
下がカラー化した写真。人物の顔も建物も石垣も地面も、なんとなく色が付いた。服にはつかない。洋服として認識できなかったのだろうか。
もう一枚試してみる。同時代に撮影された写真で、和服や掛け軸が写っているもの。
カラー化したものが下の写真。和服も洋服も淡いピンク色が付けられ、掛け軸にもそれっぽい彩色がされている。実際にはどんな色だったのか、今となっては確認するすべがない。でもそれっぽく見えるからすごい。
実際の色と再現された色の比較
モノクロ写真のカラー化は、なんとなく色が再現されるところが面白い。今のところは実際の色が再現されているわけではないけれど、AIが進化して様々なものの色を覚えれば再現性はどんどん高まっていくのだろうと思う。
ディズニーランドで撮ったカラー写真をアプリでモノクロ化して、それを彩色アプリにかけてみた。
実際のカラー写真はこちら。
モノクロ化した写真がこちら。
下は「Mint AI」で彩色したもの。
下は「Colorize Images」というアプリで彩色したもの。
AIが”野獣の城”の色を知っているわけではないので、「とりあえず建物だから茶色っぽく塗っとけ」的な処理。葉っぱとして認識できれば緑に塗る。
それでも、本物の色を忘れてしまいそうになるほど自然に塗れているように思う。彩色アプリってすごい。
モノクロ⇒カラー化ができる彩色アプリ
モノクロ写真をカラー化してくれる彩色アプリはいくつかある。以前は有料サブスクに勧誘するアプリもあったけれど、最近は「Mint AI」のように広告さえ見れば基本無料で利用できるものが多い。
Mint AI
モノクロ写真の彩色をはじめ、写真の画質向上や古い写真の修正、コミック風・絵画風に変換する機能がついた優良アプリ。
Colorize Images
がっつりと色を付けたい場合は「Colorize Images」がおすすめ。どぎついと言えなくもない彩色は好みが分かれるところだけれど、これほど思い切り色付けしてくれるアプリは他にないかも。
色付け(Colorize)
「Mint AI」と「Colorize Images」の中間ぐらいの色付けをしてくれるアプリ。Android専用。
まとめ
モノクロがカラーになると、なんだか楽しい。もちろんモノクロにはモノクロの良さがあるのだけれど、色付けをしてみると記憶がよみがえるような気がしてくるし、うれしくなる。
手元に古いモノクロ写真があったら、スマホで取り込んでアプリで色付けするのを試してみて。飾っておきたくなるような名作ができあがるかも。