拡大できるって楽しい!HiRezGoを試しつつ、高精細画像の魅力に迫る

昨今はブラウザー上で巨大な画像を拡大・縮小しながら閲覧できるサービスが登場している。背景には、画像データの巨大化、Web技術の進歩、そして高精細な画像を誰もが手軽に閲覧したいという需要の拡大がある。

ブログに載せられる写真はデータの軽いものに限っており、見た目の画質はそこそこでも拡大に堪えないものがほとんど。でも写真に自信のある人たちは「大きな画面で美しいままに見てほしい」と思うもの。

新サービス「HiRezGo!」を試しつつ、高解像度画像ビューアーの魅力について深堀りしてみる。

 

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HiRezGo!(ハイレゾゴー)に注目

2026年に国内に登場したサービス「HiRezGo!(ハイレゾゴー)」は、Webブラウザーだけで、細部まで拡大して確認できる仕組みを実現した。

⇒公式サイト

HiRezGo!は海外のOpenSeadragonやExapaneなどと同様、画像を小さな領域に分割して配信する「タイル方式」を採用している。

数億画素、数十億画素といった画像をそのまま読み込むと通信量やメモリー使用量が膨大になるが、タイル方式であれば表示範囲や拡大率に応じて必要なタイルを取得するだけなので閲覧者側の負担は激減。

HiRezGo!は基本的に有料サービスだけれど、無料プランも用意されているので試しやすい。興味があったので試してみた。

まあ、そうは言ってもうちのメインカメラはEOS M5だし、超高解像度写真なんて持っていないのだけれど。

 

HiRezGo!(ハイレゾゴー)で画像を埋め込む

HiRezGo!の使い方については公式サイトをみればまるわかりなので割愛。自分で撮った写真をチョイスしてアップロードしてみた。

webページへの埋め込みはiframeを使う。埋め込み用のスクリプトは公開設定画面で生成できる。

<iframe src="https://embed.hirezgo.com/folder/01M4PPN4JAAP96FW3GTNKZJR0G" width="800" height="600" frameborder="0" allow="fullscreen" allowfullscreen></iframe>

表示はこうなる。

記事作成時点では、

・写真1枚を公開するためにもアルバム作成&公開設定が必要っぽい。1枚単位でビューアーを埋め込むことができなかった。

・サムネイルが表示されなかった。

・アカウント登録せずに使う無料お試し版の場合はビューアーを直で埋め込めた。(無料お試し版は24時間で自動消去)

のだけれど、Wordpressが悪いのか、設定次第なのか、ブラウザーを選ぶのか・・・。

 

アップロードした画像は2000万画素で7.8MBの写真だから、普通に貼り付けたら表示速度が致命的に遅くなる。その点、HiRezGo!なら素早く表示できる。

埋め込んだ時のレイアウトはイマイチだけれど、ビューアー自体の使い勝手は悪くない。拡大できるというのはこんなに楽しいものなのか、と痛感した。

 

海外のサービスは?

海外のOpenSeadragonはJavaScriptライブラリーとして提供されているものなのでお試しサービスがないのだけれど、Exapaneは閲覧・配信サービスなのでお試し利用ができる。

比較のためにExapaneにも写真をアップして試してみた。

NASAが公開している火星のパノラマ写真。5000×1325の画像で5.14MB。

小さな写真枠であっても拡大が効き、石ころだらけの地面の様子や探査機のタイヤ痕、遠くのクレーターまで確認できるのはとても楽しい。

現段階のHiRezGo!と比較するとExapaneの埋め込みビューアーはとても洗練されており、完成度も高い気がする。

 

超高精細画像の公開サイトいろいろ

ブラウザー上で拡大・縮小しながら、細部まで鑑賞できる超高精細画像の公開サイトをピックアップしてみた。美術品、古地図、天体写真など、実際に画像を拡大して楽しめるものを中心に選んでいる。

1. Google Arts & Culture — Zoom Views

世界各地の美術館・文化機関が提供する作品を高精細画像で鑑賞できる。絵画の筆致や作品の細部まで拡大して見られる。

分野:絵画・美術品・文化財

サイトを開く

 

2. 筑波大学附属図書館 — 古地図コレクション

日本図、江戸図、京都図、城図、海図など、所蔵する古地図を高精細画像で公開している。拡大・縮小・回転・移動が可能。

分野:古地図・歴史資料

古地図コレクションを開く

 

3. 林原美術館 — 「坤輿万国全図」

江戸時代の世界観を伝える大型の世界地図を超高精細画像で公開。地名や描写などを拡大して確認するのに向いている。

分野:歴史・古地図・東西交流史

公開案内を開く

 

4. マウリッツハイス美術館 — ギガピクセル美術鑑賞

フェルメールやレンブラントなどの作品を、非常に高い解像度で鑑賞できる取り組み。作品の筆跡や細部を画面上で確認できる。

分野:西洋絵画・美術鑑賞

ギガピクセル公開の案内

 

5. NASA — 火星の10億画素パノラマ

火星探査車キュリオシティが撮影した約13億画素のパノラマ画像。火星の地形を広く眺め、細部へ拡大していく体験ができる。

NASAの紹介ページ

 

6. 国立国会図書館デジタルコレクション

古典籍、古い出版物、歴史資料などをオンラインで閲覧できる。すべてがディープズーム対応というわけではないが、日本の歴史資料を探す際に役立つ。

サイトを開く

 

7. Smithsonian Institution — コレクション画像

自然史標本や文化資料などの画像を公開。資料によっては高解像度ファイルやIIIF対応の閲覧機能が利用できる。

標本の公開例

 

8. 皇居三の丸尚蔵館収蔵作品・ 東京文化財研究所光学調査デジタルコンテンツ

宮内庁三の丸尚蔵館と東京文化財研究所が共同研究として実施した光学調査により撮影した、伊藤若冲の動植綵絵の超高精細写真を公開している。

東京文化財研究所デジタルコンテンツ

 

9. 東京都立美術館 高精細コレクション

収蔵品の高精細画像を公開している。

東京都立美術館 高精細コレクション

 

10. 綴プロジェクト

キヤノン先進のデジタルイメージング技術と京都伝統工芸の技によって、日本の文化財の高精細複製品を制作している。

綴プロジェクト 作品紹介

 

まとめ

HiRezGo!(ハイレゾゴー)のように高精細画像をそのままの解像度で閲覧できるサービスは、個人個人の欲求や時代のニーズに合っていると思う。

従来の画像閲覧では、表示された画像を眺めることが中心だったが、高精細画像ビューアーでは閲覧者自身が拡大率や表示範囲を変えながらじっくり鑑賞することで、より多くの情報を探し出せる。

画像が単なる閲覧対象ではなく、利用者が自ら情報を発見するための空間に変わるというのはとても意義があることだ。

今後も文化財のデジタル保存、科学研究、地理情報、製品検査など、画像の細部が重要となる幅広い分野で活用されていくことが予想される。

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[この記事を書いた人] おき兄
デジタル世界で遊び続けて十余年。ガジェット大好き。組み立てたり壊したりするのも好き。昔はマザーボードに美しさを感じたりしていました。最近はVR/MRに傾倒。Xアカウント:@Okiniでも情報共有。

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