最安だといえば確かに最安だ
26日から販売を開始したゲオの、というよりSo-netの格安SIM『Smart G-SIM/Smart G-SIM for Wi-Fi by So-net』、月額880円也。この金額を新聞で見たときは「あ、OCNモバイルONEより大幅に安いのがとうとう出現してしまった」と少々あせった。でも、よく見たら、普段のスーパーでの買い物と同じで、税別表示なだけだった。下り最大150Mbpsで30MB/日の制限。これだけを見るとOCNモバイルと条件は同じ?と一瞬思ったけれど、違う違う、OCNは4月1日から50MB/日に変更になっていたのを忘れてた。でもOCNモバイルは税抜き900円だから、確かに最安コースを比較するだけならSo-netのほうが確かに安い。でも実際の話、50MBで900円の方を選択するんじゃないかな、たいていの人が。強みがあるとすれば、全国展開をしているゲオの店頭で中古スマホとセットで購入できることか。これで顧客を獲得する可能性はある。あとはルータとセットにしたプランもあるから、用途によっては安く済むかも。
何を基準にして「安い」と判断するか
安売り競争は多分これで下げ止まり。あとはDocomo次第なので、Docomoが回線利用料をこれ以上下げない限り、安売りはもういっぱいいっぱいなのでは?これ以上は数円安いかどうかというレベルの話になってくる。
そもそも何をもって「安い」と判断するか。人によりけり・用途によりけりとは言うけれど、用途なんてほとんどの人は一緒。スマホでネットをやりたいのだ。それを踏まえて格安SIMを選択しようとしたとき、範囲は自ずと絞られてくる。
条件を挙げるとしたら、この3つ。
①ネットをやるのに3oMB/日では少々厳しい。もうちょっと欲しい。
②縛りが〇〇GB/月になっているサービスもあるが、「月の前半で上限値を超えたら後の半月を超低速で過ごす」なんて絶対無理。1日が終わって午前0時にリセット、のほうがいい。
③いくら安いからと言っても、上限値を超えたあとの超低速が100kbpsとか128kbpsとか150kbpsとかでは、さすがに耐えられない。「遅っ!モデムかよ!」ってことになる。
それらの条件をクリアした上で「安い」というと、結局OCNになる。安売り競争をしているように見えて、最終的にはOCNしか残らないのかも。というのは大げさか。
そうは言っても各社が競ってサービス向上を目指してくれるのはユーザーにはうれしいこと。ここで一気に抜きん出るような条件を提示する事業者が現れてくれると、流れがガラッと変わって益々面白くなるのだけれど。