2015年6月10日にスタートしたサービス「LINE MUSIC」は、月額定額で音楽聴き放題、LINE共有でお気に入りの曲を相手にも聴いてもらえるという、LINEありきの新しい音楽配信サービスだ。
公式発表では「主要レーベル・人気アーティストの新譜を含む150万曲以上」の曲が聴けるということで、聴きごたえは十分っぽい。
料金コースは30日間チケット(1000円/30日間聴き放題)、20時間チケット(500円/20時間×30日間)とがあり、それぞれに学割料金(600円、300円)も用意されている。
ここ最近は、スマホをターゲットにした音楽配信サービスが続々登場している。同じ6月に「Apple Music」のサービス開始も発表されたし、無料プランのある「AWA」や近々日本でのサービスを開始する「Spotify」も注目されている。どのサービスも無制限プランの場合は月額1000円前後で、料金に大差はない。
先発の月額定額の音楽配信サービスとしては「レコチョク Best」が有名だった。携帯各社独自の音楽配信サービスもあったが、あまり目立っていなかった。サービス乱立で、今後は低価格競争が予想される。それぞれにちょっとした付加価値を付けて差別化を図りたいところだろう。そういった意味では、既存のコミュニケーション手段としてのLINEを利用して音楽をシェアできる「LINE MUSIC」は他のサービスよりも一歩リードしていると言えるのかもしれない。
音楽配信サービスは決しておいしいサービスではない。ユーザーを集められないサービスは消えていく。事実、SONYが提供していた「Music Unlimited」は、2015年3月いっぱいでサービスを終了している。
1か月1000円を支払って利用するユーザーがそれほど多いとは思えないけれど、LINEが不可欠になっている昨今、もう少し安くなったら音楽配信サービスは「LINE MUSIC」一人勝ちになってもおかしくないかもしれない。というより、LINEありきの「LINE MUSIC」だからこそ生き残れるような気も・・・。
いずれにしても使ってみないことには、良さも何もわからない。無料期間を利用して試してみるのがいい。ちなみに30日の無料期間を過ぎた後も30秒は視聴できるらしい。ちょっとシェアするくらいなら、それで十分だったりして。